1952-03-12 第13回国会 参議院 外務委員会 第11号
○政府委員(佐藤達夫君) 具体的な個個の事件を審査し、判断することはこれは裁判官なり、或いは国会の御職務でありましようが、今兼岩先生おつしやる通り、私は一介の法律の專門、專門と申しては語弊がありますが、法律書生と申したほうがいいと思いますが、法律書生の立場として一般の抽象的なことを申上げるのがその職務に忠実なゆえんであると確信いたしております。
○政府委員(佐藤達夫君) 具体的な個個の事件を審査し、判断することはこれは裁判官なり、或いは国会の御職務でありましようが、今兼岩先生おつしやる通り、私は一介の法律の專門、專門と申しては語弊がありますが、法律書生と申したほうがいいと思いますが、法律書生の立場として一般の抽象的なことを申上げるのがその職務に忠実なゆえんであると確信いたしております。
そのときにどうも、專門專門の立場に立つて総合的な考慮が加えられないで、事が運ばれておる。そういう状態におきまして、国鉄の收益性というものは正当な取扱いを受けていないおそれがある。その結果はめぐりめぐつて赤字ばかりが続いて、新線の建設もできなくなる。何とかして国家資本によりたいよりたいということになりますが、国家資本によるということは、その年々の政治情勢を非常に敏感に受ける。
それから今中村さんの御意見がありましたですが、私はちよつと委得ができないのですが、というのは、国会の各常任委員会でも專門專門の方々が当然委員会を作られておる筈であります。特に引揚げの議員はこの国会においては非常に少い。而も六百二十万という引揚者を持つておるのに、自分が引揚げて来たとか、そういうような議員の方々が当然その衝に当つて行くことは常識で判断しても分ると思います。
專門專門をもつて協力するということがやはり必要であるのでございまして、査察廳の出発については、これを機会に一つの運動を考えているのでございます。さらにこの法またこういうような機関をつくるということも、罪を処断するということでないことはもちろんであります。犯罪をなくすることが目的でありますので、廣く國民を啓発し、國民を指導し、國民の協力を得るということが、これが最も必要なところであるのであります。